【1枚描くだけ】気軽に始められるLINE絵文字の作り方
1枚描けば販売できるLINE絵文字の作り方

LINE絵文字は結構手軽に作って売ることができます。

なんと、必要なのはサイズ「横1440px x 縦900px」の LINE絵文字の一覧画像1枚だけです!

「1枚だけ画像を用意すればオリジナルのLINE絵文字が販売できる」 と考えるとちょっと気楽に始められそうだと思いませんか?

 

この記事ではそんな気軽に始められる、 LINE絵文字の作り方をご紹介します。

 

私もこれまで趣味でLINE絵文字を作るのに、この方法を考えて実践してきました。

記事の最後の方には「絵文字作成用のテンプレート」もありますので、この作り方が気になった方はぜひ使ってみてください。

1枚だけ画像を用意するれば販売できるLINE絵文字の作り方

前提

WindowsのPCでLINE絵文字を作る場合を想定しています。(私が他の環境でLINE絵文字を作ったことがないからです。)

スマホやタブレット、Macなどでも、LINE絵文字を登録するために必要な画像は変わらないので同じ作り方は可能ですが、画像分割やリネームをするためのアプリがないと、手間が増えてしまって「気軽に始められる」とはいかないかもしれません。

1.絵文字の一覧を描く

まず、ペイントソフトで「横1440px x 縦900px」のキャンバスを用意します。(テンプレートもあります

キャンバスの「横180px x 縦180px」の範囲ごとに絵文字を1つ描いて絵文字の一覧を作ります。

この一枚だけ用意すれば、LINE絵文字を販売することができます。

サンプル:LINE絵文字の一覧画像

サンプル:LINE絵文字の一覧画像

2.一覧を分割して絵文字ごとにリネーム

画像分割アプリなどを使用して、 用意した絵文字の一覧を「横180px x 縦180px」のサイズで分割します。

分割してできた絵文字の画像ファイルを、ガイドラインに沿って「3桁の0埋め連番数字」にリネームします。

リネームアプリを利用すると簡単です。

サンプル:分割した絵文字

サンプル:分割した絵文字

3.分割した絵文字からタブ画像を作る

LINE絵文字の申請に必要なタブ画像(トークルームタブ画像)は、絵文字とはサイズが異なるため個別に用意する必要があります。

もちろん、描き下ろしても良いですが、この記事で説明するように絵文字の1つをサイズ調整して作ることもできます。

 

まずタブ画像にしたい絵文字を一つ選んでおきます。

次に、ペイントソフトで新しく「横96px ✕ 縦74px」のキャンバスを用意して、そこに絵文字が収まるように縮小して貼り付けます。

「tab」という名前で「PNG」形式で保存すればタブ画像は完成です。

サンプル:トークルームタブ画像

サンプル:トークルームタブ画像

 

これだけで、申請に必要な画像をすべて用意することができました。

4.あとは登録・申請するだけで販売できる

あとは、「LINE CREATORS MARKET」に絵文字の情報を登録して申請するだけです。

 

無事審査が通れば、すぐにオリジナルのLINE絵文字を販売することができます。

この方法のメリット・デメリット

この方法でLINE絵文字を作るときに考えられるメリットとデメリットをまとめました。

メリット

  • 色の調整をまとめてできる

メリット:まとめて色調整できる

  • 管理するファイルの数が少ない

メリット:管理するファイルの数が少ない

  • つなげて使う絵文字が作りやすい

メリット:つなげて使う絵文字が作りやすい

デメリット

  • 細かい位置合わせが難しい

デメリット:細かい位置合わせが難しい

  • 隣の絵文字の「はみ出し」に気をつけないといけない

デメリット:はみ出しを気にしないといけない

【具体例】「ツール」と「手順」を詳しく紹介

では、私も使っている実際の「ツール」と、 先程流れを説明した「1枚だけ画像を用意するれば販売できるLINE絵文字の作り方」の具体的な手順を 紹介していきます。

制作ガイドライン
LINE絵文字の制作に関する仕様などは、公式のガイドラインをよく確認してください。

OS・使用アプリ

OS:Windows10

ペイントソフト:Clipstudio Paint EX(公式ページ、以下、クリスタ)

画像分割アプリ:E-cutter(無料 / 作者:のろぶさ / ダウンロード

リネームアプリ:お~瑠璃ね~む(無料 / 作者:Beefway / ダウンロード

圧縮アプリ:7-Zip(無料 / ダウンロード

1.「クリスタ」で絵文字の一覧を描く

キャンバス設定

まず、LINE絵文字の一覧を描くための新規ファイルを「横1440px x 縦900px」で作成します。

クリスタでLINE絵文字一覧用のキャンバスを新規作成

クリスタでLINE絵文字一覧用のキャンバスを新規作成

グリッドを表示・設定

クリスタで「横180px x 縦180px」のグリッドを表示させるための2つの項目

クリスタで「横180px x 縦180px」のグリッドを表示させるための2つの項目

 

クリスタでは指定したサイズのグリッドを表示することができるので、LINE絵文字を描く範囲がわかるように「横180px x 縦180px」のグリッドを表示して、それをガイドに絵文字を描いていきます。

上の画像の項目を設定すると、次のようなグリッドが表示されると思います。

 

LINE絵文字一覧を描き込むグリッドの様子

LINE絵文字一覧を描き込むグリッドの様子

 

グリッドに合わせて絵文字を描く

グリッドの1つの格子にき1つのLINE絵文字を描いていきます。

グリッドとLINE絵文字の順番の対応は下のようになっています。

グリッドの位置とLINE絵文字の順番の対応

グリッドの位置とLINE絵文字の順番の対応

実際に描き込んだ時の様子はこのような感じです。

グリッドに合わせてLINE絵文字を描き込んだ様子と補足

グリッドに合わせてLINE絵文字を描き込んだ様子と補足

「PNG」形式で書き出す

すべての絵文字が描けたら、メニューの「ファイル」→「画像を統合して書き出し」→「.png(PNG)」から「拡縮率100%」で書き出します。

クリスタでPNG形式のLINE絵文字一覧を書き出す様子

クリスタでPNG形式のLINE絵文字一覧を書き出す様子

これでLINE絵文字の一覧画像を用意することができました。

つづいて、絵文字を一つ一つに分割してLINEクリエイターズマーケットに登録する素材を準備をしていきます。

2.「E-cutter」で絵文字一覧を分割する

今回は、フリーでインストールも不要な「E-cutter」というアプリを使ってLINE絵文字の一覧画像を分割します。

早速用意したLINE絵文字の一覧画像を読み込みます。

E-cutterにLINE絵文字一覧画像をセットする様子

E-cutterにLINE絵文字一覧画像をセットする様子

E-cutterの設定

LINE絵文字を一つ一つに分割するための設定を以下のようにします。

LINE絵文字一覧画像を分割するためのE-cutterの設定3項目

LINE絵文字一覧画像を分割するためのE-cutterの設定3項目

 

  • 分割サイズを「横180px x 縦180px」、オフセットは「横0px、縦0px」
  • ファイル命名規則は「左上から横に数えた番号」で「3桁のゼロ埋めで1番から」
  • 保存フォルダでは分割結果を保存したい場所を指定する

    上記のように設定すると、分割位置を示すグリッドが、ちょうど絵文字の境界部分に来るようになります。

    E-cutterの分割設定をした後の様子

    E-cutterの分割設定をした後の様子

    この状態で分割していきます。

    分割結果

    E-cutterのメニューから「分割実行」すると、保存先に指定したフォルダに分割された画像が保存されます。

    E-cutterでLINE絵文字一覧画像を分割した結果を確認

    E-cutterでLINE絵文字一覧画像を分割した結果を確認

     

    これでLINE絵文字の画像は用意できましたが、申請に出すためには名前を「001~040」の連番に整える必要があります。

    そこで、リネームツールを使って整えましょう。

    3.「お~瑠璃ね~む」で絵文字をリネーム

    今回は、フリーの「お~瑠璃ね~む」というアプリを使ってLINE絵文字の画像をまとめて整えます。

    絵文字のフォルダを読み込む

    はじめに、分割された絵文字のフォルダをドラッグ&ドロップして、リネームアプリに読み込みます。

    分割した絵文字をリネームアプリに読み込む

    分割した絵文字をリネームアプリに読み込む

    リネーム設定

    E-cutterを使って絵文字ファイルを作った場合、各LINE絵文字のファイル名から余分な部分を削除すれば、ガイドラインで指定されている「001~040の連番」に合わせられます。

    今回の場合は「先頭から11文字削除」でリネームを実行します。

    リネームアプリでLINE絵文字の名前を整える様子

    リネームアプリでLINE絵文字の名前を整える様子

    図のように「001~040の連番」の連番になっていれば大丈夫です。

    4.「クリスタ」で絵文字からタブ画像を作る

    LINE絵文字の申請に必要なトークルームタブ画像は、絵文字とはサイズが異なるため、個別に用意する必要があります。

    そこでつぎは、ここまでに作った絵文字を使ってタブ画像を作ります。

    トークルームタブ画像の仕様
      • サイズは「横96px ✕ 縦74px」
      • ファイル名は「tab」
      • 「PNG」形式
    クリスタでトークルームタブ画像用のファイルを新規作成

    クリスタでトークルームタブ画像用のファイルを新規作成

    仕様を確認して、クリスタでタブ画像用のファイルを新規作成します。

    絵文字をキャンバスに配置

    タブ画像を作る方法は、使いたい絵文字をクリスタに読み込みこんでサイズを調整するだけです。

    クリスタで絵文字からタブ画像を作る様子

    クリスタで絵文字からタブ画像を作る様子

    「PNG」形式で書き出す

    作成したタブ画像は、他のLINE絵文字と同じフォルダに書き出します

    これは、申請する画像をZIPファイルで一つにまとめてアップロードするためです。

    タブ画像を絵文字と同じフォルダに保存する

    タブ画像を絵文字と同じフォルダに保存する

    5.「7-Zip」でフォルダを圧縮

    今回は「7-Zip」という圧縮・解答ソフトを利用しています。

    LINE絵文字とトークルームタブの画像が入ったフォルダを「ZIP」ファイルに圧縮するだけです。

    もちろん他の圧縮ソフトでも全く問題ありません。

    7-zipでフォルダを圧縮する様子

    7-zipでフォルダを圧縮する様子

    6.絵文字を一括アップロードして販売

    いよいよ作った絵文字を販売するために、「LINE Creators Market」に登録していきます。

    アカウントの登録をしてない場合は、まずアカウントを登録済ませましょう。

    1.絵文字を新規登録します。

    LINE Creators Marketで絵文字を新規登録

    LINE Creators Marketで絵文字を新規登録

    2.絵文字画像のタブで「編集」をクリック

    LINE Creators Marketで絵文字画像タブから編集をクリック

    LINE Creators Marketで絵文字画像タブから編集をクリック

    3.「ZIPファイルアップロード」をクリックして、用意したZIPファイルをアップロードします。

    LINE Creators MarketでZIPファイルをアップロード

    LINE Creators MarketでZIPファイルをアップロード

    4.アップロード完了後、タブ画像と絵文字の画像がすべて自動で反映されます。

    LINE Creators MarketでZIPファイルアップロード完了後の様子

    LINE Creators MarketでZIPファイルアップロード完了後の様子

     

    それぞれの絵文字やタブ画像を一つずつアップロードするのは結構面倒ですが、ZIPファイルでまとめてアップロードすれば簡単ですね。

    これで、販売するLINE絵文字の絵はすべて準備できました。

    あとは「リクエスト」→「販売」

    あとは、LINE絵文字の表示情報や、メイン画像、タグ設定(必須ではありません)、販売価格の設定などを入力したら販売審査をリクエストすることができます。

    しばらくして審査が通れば、そのまま販売を開始することができます。

    制作ガイドライン
    LINE絵文字の制作に関する仕様などは、公式のガイドラインをよく確認してください。

    おまけ(テンプレート)

    クリスタ以外のペイントソフトの場合

    どのペイントソフトを使ってもいいのですが、クリスタのようにはグリッドが表示できないソフトもあるかもしれないと思い、テンプレートを用意しました。

    よろしければご利用ください。

    色の濃いグレーの部分は、はみ出し防止の為に少し広めの幅をつけています。

    LINE絵文字一覧用テンプレート

    LINE絵文字40個用テンプレート

    LINE絵文字一覧用のテンプレート(5行x8列)

    LINE絵文字一覧用のテンプレート(5行x8列)

     

    40個描くのが大変な場合

    より数の少ない絵文字一覧用のテンプレートを用意しました。

    やってみたいけどいきなり40個絵文字を描くのが大変だよという方はこちらをご利用ください。

    LINE絵文字一覧用テンプレート(2)

    1.LINE絵文字32個用テンプレート

    LINE絵文字一覧用のテンプレート(4行x8列)

    LINE絵文字一覧用のテンプレート(4行x8列)

    2.LINE絵文字24個用テンプレート

    LINE絵文字一覧用のテンプレート(3行x8列)

    LINE絵文字一覧用のテンプレート(3行x8列)

    3.LINE絵文字16個用テンプレート

    LINE絵文字一覧用のテンプレート(2行x8列)

    LINE絵文字一覧用のテンプレート(2行x8列)

    4.LINE絵文字8個用テンプレート

    LINE絵文字一覧用のテンプレート(1行x8列)

    LINE絵文字一覧用のテンプレート(1行x8列)

    まとめ

    長くなってしまいましたが、この記事では「1枚の画像だけで販売できるLINE絵文字の作り方」を紹介しました。

    LINE絵文字は、LINEスタンプより画像サイズも小さく、LINE着せかえのようにいろんなサイズの画像を用意する知識もいりません。

     

    この記事で紹介したようにテンプレートに合わせて絵文字を並べて描くだけで必要な素材が揃えられるので、オリジナルのコンテンツを作って売ってみたいという方にとっては結構ハードルが低い部類ではないでしょうか?

    いきなり40個考えるのが大変な方は8個から作ってみるのもいいかもしれません。

     

    この記事の内容は以上です。

    皆さんのLINE絵文字づくりの ヒントになれば嬉しいです。

    最後まで読んでくださりありがとうございました。

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